広島の石材店で事務を担当しているNです。
今この記事を読んでいる方は、親族が亡くなられた等の理由で、墓石に文字入れをする必要がある方ではないでしょうか。
人生で何度も経験するものではない墓石の「文字入れ」。
「いつまでに何を準備すればいいの?」
「ただでさえいろんな手続きがあってバタバタしてるのに…」
「文字を彫刻してもらう際に注意すべきことは??」
疑問や不安もたくさんあると思います。
この記事では、法事・法要などの知識があまりなく不安を抱えている方に向けて、墓石に文字入れをする際の依頼の流れや準備するもの、費用などをひとつずつご説明します。
墓石の「文字入れ」とは?
墓石には、誰のお骨が眠っているか分かるよう、名前などの文字情報が彫刻されていますよね。
故人の奥さまやご子孫が亡くなった時など、既存のお墓に加えて納骨する際は、追加で文字を彫ることになります。
墓石に文字を入れるときの依頼の流れ
墓石に文字入れをするときは、石材店に依頼することになります。
おおまかな流れは以下の通りです。
- 石材店に電話などで依頼
- 石材店と打ち合わせ
- 職人による文字入れ作業
- 完成、納骨
文字入れの完成までにかかる期間は、打ち合わせも含め2週間程度です。
一般的に、お墓への納骨が行われるのは亡くなってから49日後。
(この決まりを「四十九日の法要」といいます。)
それまでには墓石の文字入れが完成しているよう、準備を進めましょう。
文字入れの打ち合わせ内容と準備するもの
実際に文字入れを行う前に、石材店との打ち合わせが必要になります。
一度、墓石に文字を彫ってしまうと後から修正はできません。
打ち合わせの段階で、文字を彫るスペースや彫刻内容をしっかり確認しましょう。
またご存知の通り、墓地にはたくさんのお墓があります。
間違った墓石に文字を彫ってしまわないよう、石材店とはなるべく現地で打ち合わせを行うことが望ましいです。
仕事の都合などで、どうしても現地での打ち合わせが難しい場合は、石材店にお墓の情報を正確に伝え、墓石を間違えないよう細心の注意を払いましょう。
打ち合わせの際には、彫刻する文字情報を準備しておく必要があります。
準備する文字情報
- 戒名(かいみょう)…仏教で死後にもらう名前。
- 俗名(ぞくみょう)…生前の名前。
- 没年月日…亡くなった日付。
- 享年…生存していた年数。 ※満年齢とは数え方が異なります
以上の4つを準備し、誤字脱字がないよう楷書で分かりやすく書いて石材店に渡しましょう。
念のため石材店からも、確認の原稿を提供してもらえると安心です。
ちなみに書体については、基本的には既存の文字に合わせることが可能です。
不安であれば、事前に石材店に相談しておきましょう。
文字入れを依頼する石材店の選び方
墓石への文字入れを依頼する際、「どこの石材店でも良い」というわけにはいかない場合があります。
墓地によっては「指定の石材店以外の施工は不可」という規約があるのです。
市営の墓地では特に指定されていませんが、民営の墓地では石材店を指定していることがあるので、墓地の管理者に確認してみましょう。
指定がない場合、ご遺族で石材店を選ぶことになります。
地域の石材店を探して依頼しましょう。
墓石の文字入れにかかる費用
文字入れにかかる費用は、打ち合わせから原稿作成、彫刻まで一連の作業をして40,000円前後と考えてよいでしょう。
もちろん石材店によって費用は変わりますし、お墓の場所や文字数によって前後する場合もありますので、打ち合わせの際に確認しましょう。
まとめ
墓石に文字入れをする際、肝となるのは「打ち合わせ」です。
ご遺族の方は慣れない手続きに追われ、知らず知らずの間にストレスが溜まっていることも多いです。
些細なことも相談しやすいような石材店を選ぶことをおすすめします。
今田石材では、墓石の文字入れをはじめとする様々なご依頼を受け付けております。
お墓に関するお悩みや疑問などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。